北・中部イタリアで大雨洪水被害/ヴェネツィアでアクアアルタに遭遇したら

ヴェネツィアではアクアアルタ(高潮)と重なり、泳ぐ人までいたとか。
しかし、各地の被害は深刻なようです。

◆アクアアルタとは

アドリア海北部で、秋から春にかけて、満潮その他の気象要因によって生じる高潮のこと。ヴェネツィアでは海面水位81cm以上でサン・マルコ広場の一部が浸水しはじめます。「アックア・アルタ」と定義されるのは110cmを超えた場合で、ヴェネツィアの1割以上の場所で浸水します。浸水状況は島内の場所によって異なります。


◆ヴェネツィアでアクアアルタに遭遇したら

浸水が予想される場合は、朝、サイレンが流れます。また、ホテルでも情報を提供していますので、お出かけのさいにはご確認ください。
主要な歩道には歩行者用の渡り台がおかれますので、その上を歩きます。
通常水は午後になると引いていきますが、この時期のご旅行では、余裕を持たせたスケジュールをおすすめいたします。

 

◆ヴェネツィアのアクアアルタの予報は、以下のページからご確認いただけます。ご旅行前のチェックをおすすめします。

・City of Venice (ページ右上の Tides forecast)

なお、洪水に関してましては、以下に二つのニュース記事を引用しておきます。

50年ぶりの大洪水 イタリアを襲う 
サンマルコ広場も海中に
 
 
12.11.2012, 16:08
地中海で発生した嵐はすでに2週間にわたってベネチアを襲っている。その結果、市街では50年ぶりの大洪水が発生し、海面は149センチ上昇した。
ベネチアの観光地の70%が水没し、イタリアのほかの地域では停電や住居の破壊が発生している。ベネチアの多くの場所ではゴム長靴を履いての移動を余儀な
くされており、有名なサンマルコ広場も60センチ水没した。一方当局の発表によれば大きな損害は出ていないということで、犠牲者もいないという。
トスカーナおよびリグーリアなどの他の地域でも大きな影響がでており、200名が避難させられたほか、倒木などによる瓦礫の撤去作業がいまでも行われてい
る。マッサ=カラッラ州では1000棟以上が停電し、道路の連絡も途絶えている。

イタリア北中部で大雨や高潮の被害続く、洪水で死者も

イタリアの北中部で大雨の影響による被害が相次ぎ、中部トスカーナ州では12日までに洪水で少なくとも1人が死亡、数十人が避難を余儀なくされている。

激しい雨で河川が氾濫しているほか、北部の各地では排水システムの問題も露呈。当局によると、中部カバルビオ近郊の町では男性1人が洪水で死亡した。

 

こうした状況を受け、トスカーナ州のロッシ知事は近隣州にポンプなどの緊急援助を要請。また、住民が自宅からの避難を余儀なくされた地域もあり、政府に対し、グロッセトなど複数の町に軍を派遣するよう要請した。

 

また、北部ベネチアでは高潮で市内の4分の3が冠水し、観光名所であるサンマルコ広場のほか、商店や家屋、歴史的な宮殿に被害が及んでいる。

 

ANSA通信によると、今回の高潮は2000年以降では4度目で、観測が始まった1872年以来、6番目の規模だという。

引用元: [フィレンツェ 11月12日 ロイター]

 

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